共英製鋼株式会社の社長スピーチ

2018年12月5日にTVPの出資者である共英製鋼株式会社の廣冨社長がTVPを訪問し、TVP全社員へ向けてスピーチを実施した。

 

スピーチの内容は以下の通り。

 

皆さん、こんにちは。

今年の6月に共英製鋼の社長に就任した廣冨です。本日は、TVPの社員の皆さんと直接お会いして、私からのメッセージを伝える機会を得ましたことを大変嬉しく思います。皆さんには大変厳しい競争環境の中、TVP、共英グループの為に日々仕事に取り組んで頂いている事に対して厚く御礼申し上げます。

TVP1997年の設立から20年の歳月を経て、ようやく今年の1月に操業を開始しました。操業開始から1年足らずではありますが、利益を計上できる体制づくりが着々と進みつつあるという認識をしております。これも本日お集りいただいた皆さんの努力の賜物であり、心から感謝しております。

10月に宮村が社長に着任、新社長のマネジメントのもと、新たな発展を目指していただくこととなりました。これまでの2ヶ月間、色々な社内改革に取り組んでいることについて、すでに私も報告を受けていますが、皆さんもこれらの社内改革ついて、TVPがさらに発展するための改革だと理解して、ぜひ協力いただきたいと思います。TVPは共英製鋼が53%出資をする連結子会社です。TVPが日本の上場企業の子会社として、また、日本、ベトナム、アメリカと世界で鉄鋼事業を行っている共英グループの一員として世の中から評価されるためにも、必要な改革については前向きに捉え、積極的に取り組んでください。そして「お客さまに選んでいただける、カイメップ・チーバイ地区でNo.1の港」になれるよう、頑張ってください。期待しています。

次に私から5つお願いを致します。

 

① 安全について

一つ目は安全です。共英製鋼グループにとって社員は宝です。私達の家族のような社員がけがをしたり、命を失うことは、我々経営陣にとって大きな悲しみであり、あってはならないことです。共英製鋼はメーカーですので、日本の工場だけではなく、海外関係会社も含めたグループ全体における、無災害の達成を目標としています。生産や利益も大事ですが、一番大切なことは安全です。TVPの現場のオペレーターの方々もぜひ安全第一でお願いいたします。共英製鋼は70年の歴史の中で、悲しい事故を何度も経験しています。それらの失敗の経験を踏まえて様々なルールや作業手順が決められています。自分だけは大丈夫、このくらいは良いだろう、という気持ちが大きな不幸を招きます。ぜひ安全第一で日々の業務にあたってください。

 

② コンプライアンスについて

二つ目はコンプライアンスです。法律を守ることは当たり前ですが、共英製鋼グループが一流の会社になるためには、経営が一流になることも大切ですが、社員の皆さんがほかの人から見て立派な仕事をしている、法律違反をしない、道徳心のある仕事をしていることが大切です。ルールを守らない、人のものをとる、嘘をつく、賄賂をする、賄賂を受け取る、自分の利益を優先して、法律に触れることは絶対にしないでください。

日頃の仕事で、判断に困った時は上司に相談し、ルールに照らして解決するように仕事に取り組んでください。

 

③ 利益、業績を上げる努力

三つ目は業績です。皆さんには業績に対して執着心をもって仕事をしていただきたい。日頃からコストダウンとか、お客さまを増やすためにどうしたらよいかなど、全員が問題意識をもって当たり前のことを愚直に取り組んでいただきたいと思います。

TVPは共英製鋼の子会社であるVKSが設立の際、将来電炉事業を開始した場合、近隣にスクラップの荷揚港を確保すべきとの判断でTVPを設立したものです。TVPVKSも同じ共英製鋼グループの会社ということで、TVPにはVKSのスクラップ荷揚げを優先して行ってもらっています。ただ、TVPは一般貨物港であります。VNSの子会社であるSSCは専用港を保有していますが、それとは違いVKS以外の顧客も上手に取り込んで、TVPとして利益を上げてもらう必要があります。VKSの船を優先しながら、他の顧客をタイミングよく取り込むのは、とても難しいことを承知しておりますが、ぜひ工夫をしていただき、岸壁の使用率を上げながら、個別取引の採算性を改善させる努力をお願いします。

 

④ チームワーク

会社はチームで成り立っています。それぞれの部署で様々な仕事をしている人がいます。当然、違う立場の人がいると思います。しかし、目標は同じだと思います。会社が発展し、社員のみんなが幸せになることです。そのためには、他の人の意見を聞き、お互い建設的な議論を行い、本当に会社のためになるのか、必要なことなのかをしっかり理解し合って、その信頼関係の上に全員で協力し合って目標に向かって進んでいく、そういう組織を作り上げていくことが必要です。その為に、宮村社長にも多くの人の意見を聞くよう言っています。是非、宮村社長をリーダーに強いチームワークを作り上げてください。

 

⑤ 最後は5Sです。

整理、整頓、清掃、清潔、躾は、日本品質、ジャパンクオリティの基本です。そして、その企業が一流企業か、二流企業の違いがわかる目安です。日本を代表する企業のトヨタやパナソニック、モーターの日本電産など、多くの会社の経営者がこの5Sを普通にできることが、企業価値を高めると言っています。つまり、作業効率にしろ、品質にしろ、コンプライアンスにしろ、この5Sができていなければ、形だけで成り立たないと言っています。5Sが普通にできている会社は、一流、一流の社員が支えている会社なのです。ぜひ5Sの徹底をよろしくお願いいたします。

 

~最後に~

私は、共英製鋼の社長として、皆さんに伝えたいことを申し上げます。私たちは、日本とベトナムの友情の懸け橋として、このベトナムに進出してきました。それは、単に共英製鋼の利益のためだけに作ったわけでありません。我々の実質創業者の高島浩一は、鉄鋼製品を作りベトナムの経済社会の発展に貢献したいという思いと、まだ貧しかったベトナムの皆さんと皆さんの家族の幸せに貢献したいという強い思いから、この事業に50憶円もの資金をつぎ込みました。その思いを我々現在の共英の経営陣も引き継いでいかなければならないと考えています。そのために我々は何をすればよいのか。私は大事なことが二つあると考えています。その1つは、皆さんと私たち日本人が、イコールパートナーとして、これまでもこれからも信頼関係を強く築いていかなければならないということです。そして2つ目は、どんなことがあってもこの事業をつつけていくために、共英グループが今まで以上に強くなっていかなければならないということです。たとえば、ベトナムで大変なことがあっても、日本と、アメリカの向上がしっかり支えて、グループ全体が長期的に発展していく力をつけていくということです。そのための体制作りはほぼできつつあります。アメリカ、日本、ベトナムの三極体制がうまく機能すれば、どんな問題があっても、TVPを守ることができ、皆さんや皆さんの家族を守ることができます。今は、日本の共英グループ各社が、世界の共英グループ全体を支えておりますが、ぜひ近い将来には、TVPを含むベトナム事業が共英グループ全体を引っ張っていく力をつけていただきたいと強く願っています。そして、日本とベトナムの大きな架け橋となっていただきたいと願っています。共英本社としても引き続きできる限りの支援をしていきたいと考えています。皆さんも宮村社長の下、皆さんの力を最大限発揮してください。宜しくお願い致します。最後に、皆さんとご家族のご健勝とご多幸をお祈りいたします。               

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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